アイの日記 〜宇宙とつながる脳性麻痺のおばあちゃん〜

宇宙とつながるスピリチュアルなアイちゃんの日記です

2022-01-01から1年間の記事一覧

石崎アイ 〜 生い立ち 15 〜

冬の後には必ず春が来ることを信じて アイは家がまずしかったので、厳しい生活で、父親は短期でつらいことばかりでした。そんなとき、母親はいつも信じる言葉、冬の今年冬は必ず春となると言って口ずさみながら自分自身を励まし、アイをも励ましていたのです…

石崎アイ 〜 生い立ち 14 〜

7 夢の道しるべ 療護園の並びに長野県諏訪養護学校という立派な教育施設が建てられていました。 設備よくできていて、廊下続きに教室まで車椅子で入っていかれるようになっていました。 アイはあと1年余りで18歳になるけれど、たとえ短い期間でも療護園にい…

石崎アイ 〜 生い立ち 13 〜

「アイの奇跡」 しばらく経つと、暑い夏が来て、指導主任の田中先生が遠足の行事発表してくださいました。 遠足は霧ヶ峰高原で野外訓練としてキャンプ・ハイキングをやるということでした。そして貸切バス2台用意され、みんなバスに乗り、ガイドさんの案内で…

石崎アイ 〜 生い立ち 12 〜

6、「奇跡は心の奥に眠ってる」 信濃整肢療護園では、季節にちなんだいろいろな年間行事が行われていました。 春の学芸会から始まって、お花見、諏訪湖一周巡りと、夏はキャンプ、ハイキング、そして、 紅葉の綺麗な秋は映画鑑賞などでいろいろと楽しい催し…

石崎アイ 〜 生い立ち 11 〜

嬉しいお手伝い アイは朝食を済ませて、みんなと一緒にお部屋に戻ろうとしましたけれどおせっかい焼きの性格は、見て見ないふりができなかったので、 手洗い場の水が出しっぱなしになっていたことが気になって、途中で水を止めに戻ったのです。 水道の水を止…

石崎アイ 〜 生い立ち 10 〜

五、ガラスの国境 アイは先生たちが用意してくれた着替えを持って入浴して入っていくと、浴室プールになっていてお風呂に入った後、プールで泳げるようになっていました。 浴室の担当になった保母さんは、2人ぐらいで水着を着て子供たちと一緒に入ってみんな…

石崎アイ 〜 生い立ち 9 〜

「嵐に耐える白百合」 そしてアイは草を取りに出て行って帰る途中で大雨に当たってしまったのです。 雨宿りをするところもなくて、大きなクルミの木の下で雨が止むのを待っていながら、いろいろなことを考えました。 弟や妹が学校の帰り道に雨が波降ってくる…

石崎アイ 〜 生い立ち 8 〜

4、アイの旅立ち 水沢先生は女性だけれど、活発でたくましく厳しさあり、優しさもあり人間性からいっても教育者としても立派な指導者だと思いました。 こういう人間性のある先生に、身近に勉強を教えてもらえることはとても幸せなことでした。 水沢先生に認…

石崎アイ 〜 生い立ち 7 〜

「愛を求めて死を選ぶ」 アイは心の迷いから半分やけくそで、何かお手伝いでもしてやれと思いました。 祖母は、庭のアンゴラウサギを飼っていたので、金網越しに1本の草をやると、ポリポリとおいしそうにウサギは耳を立てて喜んで食べたのです。 アイはだん…

石崎アイ 〜 生い立ち 6 〜

3、たんぽぽの冒険 ポカポカ暖かい春日和で、アイは縁側で日向ぼっこをしていました。 すると小鳥のさえずりが聞こえてきて、真っ青な大空を小鳥たちが飛んでいたのです。 気持ち良さそうに空を飛んでいる鳥たちを見て、アイはとても羨ましくなりました。 小…

石崎アイ 〜 生い立ち 5 〜

「アイの夢の世界」 「ばあちゃん、昔話をしてくれる?」 「アイ、太陽姫みたいな子になるだよ」 アイは昔話に出てくる素晴らしいお姫様を演じて、夢を現実にしていました。 「だってさあ、太陽姫はばあちゃんと2人きりでしょう?(太陽姫と大蛇のお話)」 …

石崎アイ 〜 生い立ち 4 〜

まだ5歳のアイには理解は無理なことで、ただ唖然として聞いていたけれど、だんだん苦しくなってしまい、怯えて泣き出してしまいました。 アイはバスタオルにくるまったまま、父親のそばへ連れて行かれたのです。 そして母松江の言葉がどれだけアイの心の衝撃…

石崎アイ 〜 生い立ち 3 〜

二、『涙のあかし』 祖母ミツは、手塩にかけて育てたアイが日に日に大きくなってくれてとても嬉しいけれども、アイの将来を考えると、やはり心配で悩みの種でした。 孫はかわいいとされたが、祖母ミツは特にアイの場合、不憫だということで非常に思いが強か…

石崎アイ 〜 生い立ち 2 〜

「自然のいじわる」 まつ江は、三人姉妹の末っ子で、長女次女の姉達が家を出てしまったので老夫婦善次郎とミツは、まつ江に家を継がせたいと決めていたのです。まつ江の言い分も聞かず、老夫婦は自分達で一方的に縁談を決めてしまったのです。気に入らない相…

石崎アイ 〜 生い立ち 1 〜

ひとつぶの露 一、 『見えない戦い』 山々に囲まれた静かな村の人々は、貧しく何の変哲もない暮らしをしていました。昭和23年1月1日ちょうど初日の出がのぽる頃、女の子が生まれたのです。 「めでたい時に、めでたい事が重なるものだなぁ!」 「めでたい、め…